『バビロン』Ⅲまで読んでどうにかなってしまったオタクのログ

2年前くらいに別アカで情緒がどうにかなってしまったときのねずみの記録です。
頑張って配慮しようとした痕跡はありますがネタバレがある可能性を踏まえてお読みください。

アニメ視聴勢へ、野﨑まど原液を信じて原作を読んでください。までどうか。
『バビロン』未読勢へ、読んでおねがい。図書館にもきっとあるから。

ちなみに私は図書館で借りて読み、読み終わりぶっこわれた後に一挙購入しました。

 

『バビロン』Ⅲまで読んだ私「『終』ってなに!?!?!?」

『バビロン』のこと、読みながらみんなに読んでみてほしいなあと思っていたんですよ。書籍で読んで、一気読みじゃなくて、主題テーマのことを自分でもくるくる考えながら、自分の思考のペースで読み進めてほしいと思っていたんですよ。2巻まで、3巻の途中までそうだった。

3巻まで読み終わった今のわたしの気持ちですが、
世界にこんな形で放り出されてどうやって生きていけばいいの!?!?????????????

この『バビロン』、今のところ続刊が ない
これでこの形で手を放されてどうやって生きていけばいいんだよ……!!!!!!!

途中までは主題のそれを引き寄せて頭のなかでくるくる回しながら読むのも読むのと並行して他のことを考える余裕もあったんだけどなあ……作家野崎まど……そうだよな野崎まど作品だもんな……

ちいさい子に親密な大人がするように後ろから両脇を抱えられてよいしょって持ち上げられて、
そのままふんわりやわらかく宙に放り投げられた心地 端と気が付けばここはてっぺんもてっぺん、地面なんか見えないほど高いところから、やわらかい風をのんびりと受けているような
でも落ちてるんだよ

わたしは『【映】アムリタ』がぼこぼこに刺さってしまうほうのオタクなので全人類は野崎まど作品を読んで(アムリタは刺さる人と読後感がおもしろいなーになる人とぱっきり割れると思うから『なにかのご縁』がお勧め)って言ってきたけど『バビロン』、全人類が読んで同じところに来てほしい この浮遊感

『バビロン』、もちろん電子書籍も出てるしラスト変えてアニメ化もしてるらしいけどこれはぜひ初見は紙の本で読んでほしい…。紙本って手の感触で残り頁がわかるじゃん、それで話の展開や物語の波形をうっすら予想しながら読むじゃん。そうやって読んでほしい。2巻までは電子でもいい、3巻は紙で読んで

あの女……あの女途中までそういうものを持ってるけど最中ちゃんを思うとまあまあ普通の女だな、いやそうでもないんだけど直近で摂取したのがあせびちゃんだから相対的にそう見えるだけなんだけどと思っていたら野崎まど節全開だったし存在が概念に足る女だった たった一言で認識を塗り替えられた

あの女・・・・・・・・・・・・・・

書籍版バビロンを通った人類わたしと話をしてほしい どうやってここから生きていけるのか教えてほしい 五体心身満足で現実に足が着けられる気がしない

もともと本に酔いやすい人間ではあるんだけど(精神だけじゃなくて身体感覚もふわふわする)、ここまで身体感覚からブチ上がったのちょっと身に覚えがないぞ……。ここ数年MPが減ってて人体の情報量が入って情報量が多い観劇でないとトチ狂うまでいけないの地味にけっこう気にしてたのに

熱がぜんぜんさめない……興奮してての(だと思う)浮遊感もだけど物理的に体温が上がったまま全然おりてこない まだ火照ってる

この、この浮遊感を抱えてどうやって現実に生きていけばいいのかわからない…… 考え続けるしかないんだろうけどこの広大な邪魔もののない空気のような圧倒的なおおきさのものをどうやって……????こんなもん取り込める嵩か……????少しずつ分けて取り込む……???どうやって……?????

概念の腑分け、概念が発達というか発展というか枝葉というかだからできる行為であって根っこの根っこの概念を分割するのは無理なんだよな・・・・・・・
生き物をパーツ分けすることはできるけど分けたら分けたパーツは死ぬんだよ

生命を構成するパーツは生命でできているし分割して観察して考えることもできるし再現することだってできるが、生命を構成するパーツを寄せ集めてくっつけたところに生命はないんだよ……

ちょっと別のことして戻ってきて、これどうすりゃいいんだよ……という気持ちはあるままふと自分がⅢで提示された「答え」になにも疑問を持たず受け入れて自分のものにしてることに気が付いてぞっとしてるところ。間違っているのでは、別解があるのでは、多様なものなのでは、何も疑ってない。

いや理屈として疑うことはできるんだけど、1+1は本当に2か?みたいなもので、その前提に疑いを持てている問いの真剣度にならない。

こっわ……わたしが酔いやすいことを差し引いてもこっわ…………。野崎まどワールド…………

最早ちゃんは野崎まどだった……