ハズビン・ホテルを見ています

アマプラ解除したてだったためリアルタイムでは追っておらず、今になって一気見しました。
それまではつべ公開の英語曲を聴いてたんですよ。んで、日本語で内容見た後は英語版の気になるところを摘んでおります。

で、聞き取ったものとかまとめとこうと思って……何かの機にSSに手を出すかもしれないので……。

内容


初見感想

悪魔(HO)の場所と天使(EL)の場所の架け橋になるから"T"が鍵になってるロゴなんだなーと感じたんだけど、たぶんこれELの字面に引っ張られてるな?

1話

 歌唱パートめちゃくちゃ韻踏むじゃん……(喜)
ていうかこれ歌パートは歌ってる設定なんだ ヒプマイワールドか?

2話
センスの塊ヴェルの「Flat-face prince」(英語版の「平たい顔の王子様」)1個くらい韻踏んでくれよう。いやまあこれはこれで七五で語調よいセンスの塊だしキャラの味なんだけど。
もっとおもしろいおもちゃがあると不機嫌から気が逸れるところ、なるほど「あんたの坊や」(英語版では"your little boy")ねえ。

英語版、癇癪ヴァレンティノが通話中のVelに"your little boy"(あんたのちびがき)(ValはVeesで一番でかい)言われてるの好きなんですよね Velは通常喋りでもウィットと皮肉と韻がきいてる さすがチームのセンス担当だよ

3話
(安全だと)信じられないから討って出なければならない、役に立てないならいる意味なんてない、ほおん……(地獄の住人とはにそういう解釈するんだなの顔)
2話でもエンジェルが(サー・ペンターがいると)愛してもらえないの顔してたもんね。

ハズビン、同じカットを違う場面で使って省エネしながらお話としては違和感ないのけっこう好きなんだよね

4話
ハスクの魔力ってギャンブルの道具たちなんだな ギャンブルで破滅させたから地獄に堕ちてギャンブルで破滅しここでも魂を売ったのかね
それはそれとしてエンジェル、「頼むから殴、」まで言ってたな?

6話
事態はもっと複雑だ、なぜか?
 悪魔の贖罪が成れば、努力しなくてもよい者に都合が悪いから。
特権のある仲間を守るのが勤め、なぜか?
 自分がしていることをされる側になりたくないから。
だから愛するおまえも差別を当たり前だと思え。
 これが「差別」というものだよ、わかるよな?をどうあっても危害を加えられない(だって地上でない世界でのフィクションの話だ)安全なところから見せて示すの、こらワールドワイドでバズるわなと思いました。物語として成立させたまま作者の思想をきっちり織り込むの、好だよ。

7話
 地獄の住民の良心を信じ続ける(まあうざいが)チャーリーがホテルの他の住人はしないヴァギーの出自で拒絶するヘイトをしててワクワクしてしまうんだけど
 おろかな人類(ではないが)を見ると一周回ってテンション上がる扉が開放済なので

8話
 なるほど?愛のために死んだ者にもう一度のチャンスを、そして遺された住人は喪失の恐怖と悲しみを超えて死後の救いを信じられるかの試練を。
 というか天界からアダム死んだけどいいのか?これ今度地獄の住民にならない?

 アダムに斬られる直前のアラスターがきょろきょろしてるのは魔力で操作してた影が急に消えたからか サーペンタスが愛のための死を選ぶには場の守り手であるアラスターが邪魔だった、だから契約の縛りで一時的に魔力を奪った(逃げるときには戻ってる)なのね


キャラについて

アラスターの鎖を握っているのは誰か、まあリリスエヴァだろうなとは チャーリーと今じゃないときに無害なお願いをひとつ、の契約を欲しがってたあたりリリスなんでないかと思うけど、2番目の妻ともずこばこって言ってたし
アラスターが消えてたのは7年間、リリスからチャーリーに連絡がないのも7年間、なので十中八九リリスなんでしょうけども。

ゼクス、昔の言葉混じりで喋るんだ?youじゃなくてthouだったりするのね。

エッギーズ、言われた通りのことはするし言われた通りにできるんだよな。尾行せよと言われればできるし報告もできる、戯言ばっかりだと言われれば即興ワードサラダを披露してみせる

チャーリーの歌唱パート、調子が出てくると脚韻踏んだ後にちょっと離れてもう同じ韻をもう1回踏むんですよね(アダムとの”対談”や人食いストリートでの演説がそう。)そして5話パパのバトルデュエットも基本3回脚韻を踏む。親子じゃん。

 

ナンバー

ええ同性2人バトルデュエットが大好きなんですよ。みんな好きでしょそんなの。

Stayed Gone(2話、Vox・Alastor)

---本編未視聴感想ここから---

 ハズビンのアラスター復活記念放送(ではない)日本語版、ラストのアラスターパートがVoxパートの出だしのメロ使って語調も寄せて、一人称も合わせて「俺」にしてるの、TVboxには刺激が強いみたいだからレベルを合わせてあげましょうねー(ハンデをあげても私のセンスが勝ちますけどね)ってこと?

「見てろ」→「見せてやる」
「テレビこそが主役の世界」→「この世界の主役が誰か」
「すぐに後悔させてやる」→「きっと後悔するさ」
「戻ったこと」→「俺が戻るから」

 このあたりを逐一拾って返してるんですよね。アナタの無様な宣戦布告をちゃーんと覚えてますよ、ハンデとして品性とレベルを合わせてお返事してあげましょうねの死体蹴りでは。

 Stayed Goneのアラスターパートサビ、Is "VOX" とHe asked "ME"の強調のさせ方がイギリスインテリかの皮肉の利き具合でおもしろいね VOX”は”仲間ありきの影響力だけど私”は”そうじゃありまっせーん? な・の・に!チームになろうって言ってきたんですよ?じゃない?あれ

---ここまで---

 英語版、やっぱりSteyed Goneのラスト容赦なくていいですよね あれこれ手を出し(どのstyleも定着しなかった)迷走Voxくんの電波は(迷走の果てに)迷子になっちゃいました!(you've lost your signal.) ひどい(好)
 I'll show you suffering!(見てろ、ぶっーしてやる!)にthe TV is buffering(電波の調子が悪いご様子(見てますよ、見えませんが?))で韻踏みながら揶揄で返すの鬼の所業なんだよな
 トドメはhis midium is gettin' bloody rare(半生ラジオはますます生に)に (she sugar on the cream)he's pissy, that's the tea(不機嫌Voxくんが本日午後の紅茶です(水っぽくて美味しくないからクリーム足してあげますね!))でホットな話題をご提供する ひどい
 pissy と teaでたぶん脚韻かかってるからリスナーのお口に本日ご提供されるのはVoxの不機嫌なんだよな
過去の醜聞をお伝えしながら現在の醜態もご提供、皆様のお口はカリスマVeesトップのこのザマで持ち切り!
 で。アラスターは見てないけどアニメの視聴者は2話前半でVelにflat-face prince待ちpiss boy言われてるValを見てるから、執着してる対象が思い通りにならなくて癇癪起こしているpiss boyは彼の王子様に構ってほしかったのです!の死体蹴りまでついてるんですよ ひどじゃん(爆笑)
 You're lokkin' at the future, he's the shit that comes before that!(皆さまは未来を見ている、あのたわ言は過去から来てる!)に過去と今は見せられないですもんねえ?の結論で返してる、イギリス人か?(イギリス人ではない)
* 未来の前、だから過去だけではないんですが、Voxの空回りより語呂優先しました。未来の前にあるのは現在もなので、過去と今はアラスターが歩んでいる、にもなってて……それは負けなんですよVox。
なお、生前アラスターのおふくろの味は激辛ジャンバラヤだったらしいので彼は本当にイギリス人設定ではなさそう。

原語版は出だしがねえ、またいいんですよ……。"you've stayed gone"や"say hallo"、"brand new dawn"に動きがかっちりハマってるの。母音1つの1語がある言語だからできる強みだよ。

POIZON(4話、エンジェル・ダスト)

---本編未視聴感想ここから

 "flashin’ light’"部分の訳で次の同じメロが赤く光る瞳だから味気ない照明(頭韻と語の意味で掛けてる)な気がするんだけど証明(proof)なんだ? 字幕がそうなんだろうからそうなんだろうけど、Wミーニングなの?
 元の歌詞直訳すると愛は生計のためでしかなく、フラッシュライトに照らされた情のない夜のひとつ、みたいなこと言ってるから証明(理詰めで暴く)に強い光で晒すの音を当てた言葉遊びなんかね。
 なお俗語でcash in は死ぬの意もあるらしく、そうすると初めのフレーズが俺の愛は金稼ぎ以上のものではない/(おそらくヴァレンティノの)愛は俺を殺すだけのWミーニングになるわけですが
 日本語訳はどっちかといえば頭韻を踏む意思が強めの1番歌詞のが好み。「跡形もなく」以外は全部「あi」で、それも入れるなら「あ」の音で踏んでるんだよね。

 本編見てないので真偽は全くわからんのだけど(たぶん公開曲をぜんぶしゃぶったらそのうち見る)、PoizonとAddict*1の感じヴァルの”毒”の本質はアルコールの作用機序に似たダウナー系なんだろうなと思ってる 不安と思考を麻痺させていま刹那の状況と快楽だけで頭を占めさせる毒
 不安も恐怖も孤独も絶望も一時の快楽と接触で忘れられる、彼の目と気が向いているときだけ注がれ満たされる愛は、目を瞑らせ思考を止めさせるマスキングでしかないので解けたら何も残らない、そういうものなのかなって。すべて原曲の歌詞と歌い方の印象ですけど……。

各言語翻訳版について
 POIZONは英語版が好きなんだけどそれはそれとしてイタリアニキのpoizonの表現力がものすごいというのはめっちゃわかるんだよな……。出だしのシーメールを思わせる甘く高い掠れ声、でもサビや強く歌うところでは男の子なのがガチネコポルノスターの説得力ものすごいのよ。
 最後のフレーズの声色でボディイメージの幻想ががらっと崩れて、ちゃんと一人前にがたいのよい、そんでそれに見合う胆力のない(空っぽな)ただの気の弱い青年なんだなと思わされるのもう完璧なんだよな…… 歌詞は私の語学力じゃ何もわかんないけど……(伊語なので)
 日本語版はね……なんだろうなめっちゃ踊るシーンの曲なのもあって2.5になるなら木村達成(敬称略)に歌って踊ってほしいかな……。英語版のエンジェルは古川雄大配役っぽいキャラなんだけど、日本語版はなんか木村さん配役っぽいキャラなんだよ(個人の意見です)
 イタリアハズビン声優、VoxとAlをリアル兄弟に配役してAngelはこのニキで、全力でやるぜ度がすごいんだよな
---ここまで---

 

RESPECTLESS(3話、Velvette・Carmilla・Zestial)

----本編未視聴感想ここから

 ゼスティアルのたった1フレーズの返しで彼はヴェルの話も聞いてるし頭も回るしある程度は合わせる気もあるのを示してみせるのつよつよだよ カミラは頭ごなしに押さえつけてやる気しかない(割と失敗してる)からな
 たった一言でMad that I acted respectless?(臆病腰に敬意を払えって?)からのYou lost your relevance(アンタのやり方は時代遅れなのよ)にまとめて返事した上で、相手のメロに合わせて主語+助動詞以外の全部(lost→act, your→more, relevance→intelligence)で韻踏んでるのばけもんだよ

 カミラとヴェルはメロも高さも(たぶん主な伴奏楽器も)全部違って話を聞く気か合わせる気かがもう全くなさそうだもん カミラが長めの文単位で韻を踏んで口火切った(respect→expect, that way→desplay)のに合わせて初めは離れたところで韻踏むけど、見る間に間隔短くなって煽りに煽る
 初めはtwisted→missed it, attitude→I will doで長めに取ってるけど、真似っこしたげた後はnothin‘→backbone, please→the Veesで間が短い、んで後半の飛ばしっぷりからするとこっちがヴェルの本領っぽいじゃん?
オバサンの頭に合わせてあげるけどぉー!(アンタトロいし古いんだよ)なんだよな
 武器屋なのに戦争回避なんてワケわかんない(get twiseted)ことしてるから失敗(missed it)した、アンタがそんな及び腰(attitude)だからアタシが仕切るっつってんのよ(I will do)、で音だけじゃなく内容もいちおうの因果ついてるんだよね
new attitudeだから新しい姿勢でアタシが仕切るのほうかもだけど

---ここまで---

 

 

雑惑

---本編未視聴感想ここから---

つよめのミュージカル俳優で固めた実写ハズビン歌コン、観たくない?

 ハズビンホテル、ミリしらのときもこれで2.5やってよと思っていたんですけど、アラスターを石川禅(敬称略)で見たすぎませんかという感情はまあありますよね。
 強く速い刹那の快楽を求める地獄のジャンキーたちをウィットと教養と殺戮放送の声一本で熱狂させた最上級のエンターテイナー、細身のスーツに身を包む瀟洒で懐古主義のクレイジーサイコ(地獄の悪魔なので……)バンビ・スター、観たくないですか? 私は観たい。
 鹿悪魔のすらりとした肢体の想起は(体格的に)若手向きかもしれないけどさ、ラジオ・デーモンの二つ名をもつアンティーク・ラジオのノイズまじりの甘い声はあの年ごろにやってほしいんですよね。虐殺放送に構成変更される一歩手前の声音の変化で心を掴んでほしいんですよ、KAで禅さんは低音が綺麗だと知ったので。
 あとまあ地獄が展開されてる真っ只中でテンション高い作り物の完璧笑顔と極上の甘い声で「笑顔でいなきゃオシャレじゃない」を言ってほしくないですか?私は言ってほしい、なんなら暗転して袖にはけながらの声だけでもいい。それはそれでラジオデーモンの虐殺放送っぽくない?

英語版の声のはなし

 英語版で語り調や歌が一等好みなのはアラスターなんだけど声の運用が一番好みなのがヴァルですごくくやしい そうだよ私のヘキはここだよ……好みとヘキが方向違うからたまにずれるんだよ……くっそ……(楽しんでいます)
 声の好みは少し高めで柔らかくイントネーションの載せ方に聞きやすさの配慮がある喋り方なんだけど、地声低めの男キャラが高く軽く作ってその通りのキャラクターで通常運行していながら、心にぐっと踏み込むときには艶めいた低い声で作るのが好きなんですよね……自己演出の塊じゃん……。
 そうですおれはPoizon導入でヴァルが囁く“Good boy……”の声の色が一番好きです……。Stayed Gone導入の笑い方とか……。
 ここぞで声の音を下げて踏み込む演出がハオなのはあくまで「キャラの演技表現」としての運用であって、実在人物が自身の演出にこの手法使ってたら、まあ見下げるエーミール顔にはなるかな……要するに暴力性をちらつかせて動揺させ、そこにつけ込むってことなので……人間性としてはちょっと……。
 耳へ低く流しこむようなそれが身の危険を感じさせる脅しじゃなくて色気ボイスのときもありましょうけども、閨の色をちらつかせるのもある種の暴力だと思いますぜ んでヴァルの暴力はそういうものでしょ(知らんけど、まだ本編見てないので……)
 私はヴァルの暴力を(苦痛や判断力を一時的に奪って)快楽と多幸感へ突き落とし支配する類のものだと勝手に思っているので……まあ連休で観ますよたぶん

 ハズビンは悪魔世界なので生まれきっての悪魔でもなければ確定で人間性に難ありだし(だから地獄堕ちしているわけで)、生まれきっての悪魔も(天使も)ほとんどは人間性に何らかの問題があるしなのでこのあたりの掘り下げがキャライメージ気にせずできてよきです。

---ここまで---

 

 

*1:ADDICTはすごい有志によるFAN SONGでした。好き作品の二次創作曲を作る強火オタク、Revoちゃん以外にいたんだな……。