ひとの頭の中を覗くということ。

今週のお題「読書の秋」

 

本を読むってそういうことだよね、と思っているんですが、掘り下げられなかったので別の話をします。最近一番読み込んだ本の話。

 

灰色城綺譚(サークルかりかりうめ)

インディーズTRPG灰色城綺譚」のルールブックです。お題の要旨とは若干ずれていますが、ここひと月で一番読み込んだ本はこれだと思います。
つくりたいシナリオ(据え置きゲームの「ソフト」の部分)があったのです。シナリオを作ったらGMとしてセッションを進行し、破綻の有無やバランスを確かめるのが必要でした。もちろん物語を楽しむことも。
GMはその場における司会兼審判のような役割を担います。一緒にあそぶ仲間のひとりでもあるので間違ったからって私刑されることはないのですが*1、ある状況についての裁定を最後に決めるのはGMになる。*2メンバーの中には初めてこの作品を遊ぶ人がいることもあります。全体の見通しを渡したりどうしてその裁定にするかを表明したり、セオリー……は難しくてもルールの基本が頭に入ってないでこの役回りに立つのはけっこうつらい。
そんなわけでシナリオ案が落ちてきてからひと月くらい、ちょこちょこ読み込んでいました。暗記しているわけでは全然ないけれど、PLさせていただいてたときより箱庭をのぞいて見える風景の解像度が上がった気がします。
自分の意見として責任が持てる答えを探す、納得のできるように解釈をして落とし込むその過程が理解の輪郭を明確にするんじゃないかな。と思いました。

そんな感じで作って遊んでいる「犯人はだれだ?」、テストプレイ2卓が終わったら公開予定なのでよかったら一緒にあそびましょう。悲劇へいざなう囁きに従うも抗うもあなた次第です。

 

*1:そこでGMだけを責めるような卓は解散せよ。PLのひとりだけを責める卓も同様だけどね。

*2:他の人に助けてもらいながらやるのはGMも同じなんですが、PLより権限が大きいぶん準備もしときたいと思うタイプ。私は。アドリブ力が低いので余計に。